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1、柴犬の子犬が届いたら(および子犬を迎える準備について)
(1)柴犬の大きさにあった適当な大きさのケージを用意する
柴犬の子犬が届いたらまず最初にすることはケージに入れて静かにしておくことです。子犬用の犬舎はしばらくは針金型(スチールワイヤーを格子状に組み上げたタイプ)のケージでいいでしょう。大きさはその子犬が成長した後に頭がつかえない程度がのものを選びます。子犬が成長した段階で背の部分までの高さから頭部までの高さを足した寸法のケージが欲しいものです。柴犬の背までの高さはオスでも標準で定められている最高が41cmですから、これに20cmを足して、大体60cmあればいいでしょう。余裕をみれば65cmということになります。ケージはあらかじめこのようなサイズのものを用意してあれば結構です。当面の間に合わせということであれば子犬が入って窮屈でない程度の大きさのケージを用意しても構いま� ��ん。
もちろん子犬が育ったときに入れる本格的な犬舎を用意してあればそれはそれで結構です。なお柴犬は市販の畳一畳ほどのスチール製の犬舎の鉄格子をくぐり抜けてしまうことがありますから、こうした犬舎を購入する際には注意して選択してください。
柴犬の飼育犬舎を用意する場合、できることならいろいろな飼育例を実際にみて、それを参考にするといいでしょう。
日本の昔ながらの犬の飼い方として、全面が開口した犬小屋に鎖でつないでおくという方法は、今では駄目な方法として否定されております。普段は扉のある犬舎に入れておき、散歩のときに出してやるという飼い方推奨されております。もしも鎖でつないでおく飼い方をイメージしておりましたら改めてください。
(2)子犬はできるだけそっとしておく
柴犬の子犬は生後45日前後に新しい飼い主のもとに行くことになります。これが3ヶ月過ぎということもあると思いますが、どちらにしても最初の日は子犬は緊張しておりますから、できるだけそっとしておいてやりましょう。明るい元気な子犬は、初対面でも飼い主にジャレつくことが多いものですが、この場合も可愛さの余り構い過ぎますと子犬はくたびれてしまいます。ほどほどに相手をしたら、ケージに入れてそっとしておいてやりましょう。最初の日はそっとしておいてやり、また1週間ほどは飼い主は遊んでやりたいのを我慢して、子犬が新しい環境になれるのを待ってやりましょう。馴染んでからはたっぷりと遊んでやるのが子犬への真の愛情というものです。親から離された子犬は最初の日は泣くものです。泣かない� ��合でもケージの隅にうずくまっていることが多いものです。中には最初から明るく飼い主にじゃれてくる子犬もいます。また泣かない子犬いないではありませんが、最初のうちはできるだけそっとしておいてやりたいものです。
(3)柴犬の子犬のオシッコとウンチの訓練
@柴犬の子犬には少なくと1週間は体罰を加えない
迎えた柴犬の子犬のオシッコとウンチのことでです。生後45日ほどの子犬はまだまだこの方面のシツケはできておりません。ですから柴犬の子犬は排泄の衝動が生じますとどこにでもオシッコとウンチをしてしまいます。新しくやってきた柴犬の子犬が、何も考えていないような素振りでどこにでもウンチとオシッコをするのをみると、飼い主は戸惑うものです。こんなことがずっと続いてはかないませんから、大いに不安になってついつい子犬を打ってしまいがちです。これは絶対にしないこと。それは駄目だよ、とつぶやいて指定の場所へ連れて行くようにしましょう。このころの飼育は我慢です。上手くいかなくても我慢して上手くいくまで何度でも繰り返して教えてやりましょう。子犬は散歩の訓練のため外に連れ出すように� ��ると、オシッコとウンチは不思議に思えるほど外でするようになるものです。
子犬とはそういうものですから、そこいら中で排尿してもあわてることはありません。家の中に置いてもオシッコとウンチは隅の方でしたがるものですし、新聞紙が敷いてあればそこの上ですることが多いものです。子犬は必ず外や決められた場所で排泄をするようになります。賢くあって欲しいと願ってい迎え入れた子犬の阻喪(そそう)に驚きそしてあわてることでしょうが、それが普通なのです。
繰り返して述べますが子犬を迎えてから少なくとも1週間は排泄その他どんな思わしくないことがあっても体罰は加えないでください。新しい飼い主への信頼感が育まれていない状態で子犬に体罰は加えますと、その子犬は飼い主は自分をいじめる害敵であると勘違いしてしまいます。そうしますとその後の訓練に悪影響を及ぼすことが少なくありません。
柴犬の子犬を訓練とシツケのため打つなどの行為はやむを得ない場合でも、子犬がきてから1月以上たってからにしなくてはなりません。体罰によって訓練された犬は手を挙げるとおびえた表情を見せますから傍目(はため)にもみっともないですから、体罰はできるだけ加えないで訓練したいものです。
Aこうあって欲しいと願って育てることが大事
どのように育てれば子犬が飼い犬が望ましい犬として成長するのかということについてです。飼い主が間違った考え方をしていますと、子犬は間違った方向に向かって成長し、間違った犬に育ちあがってしまいます。
自分の飼い犬はこのようであって欲しい。子犬はこう育って欲しいと正し考え方をもって接することが、子犬をその方向に導く前提になります。飼い主の自分の飼い犬はこうあって欲しいという思いが道理にかなわないものであれば、子犬は間違った方向に育っていくことになります。子犬育ての難しさの初歩はここにあるのです。飼い主がいい犬に育てるための考えをしっかり持つことができれば、多くの場いい迎えた子犬はいい犬に育ちます。この文章はそのお手伝いをすることを目的に綴っているものです。
B日本人の飼育観には間違いが少なくない
日本人の飼い犬に対する考え方、子犬育て方に関する考えには、昔から継承された間違った観念が含まれております。このような一部の間違った考え方によって子犬を育てますと日本の犬は望ましい犬として育っていきません。
日本社会は多くの家庭で犬を飼う状態になっております。多くの家庭で犬を飼う状態であるからこそ、犬の飼育の常識を向上させなくてはならないのです。犬の飼育方法の講習会を地方公共団体が実施するようになったのもそのためです。こうした講習会に積極的に参加して、犬のしつけの知識と技術の向上をはかってください。
これから犬を飼う方も犬を飼っているか方も動物行動学その他学問の成果をふまえて集大成された犬の飼育理論にどんな形かで接することによって、いま一度、犬の飼育を見直してみることは損のないことです。多くの日本人が考えている犬への接し方に関しては、動物行動学の見地からは間違いとされていることが多くあります。
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